私にだって理想はある。
顔はイケメンの方が好きだし、強い男性が好みで、何より
「見合いを用意したぞ
どうだ?家柄も申し分ないぞ」
兄達が進めてくるような貴族然とした男は好みではない。
鳥人の名家に生まれたは20歳を超えたあたりから、縁談を進められていた。
兄たちも結婚し、残るはだけということだった。家の名誉のためにもフラフラしていられないのはだって理解している。それでも、これからの人生全てに妥協などできないのだ。
「女作ればいいんだよ女ぁ!」
だからこそ、その男が光に見えた。
名家の生まれで鳥人界の英雄、なぜか彼女のいないその男も恋人を探していた。
「バードさんですよね
お付き合いしてくれませんか?」
だから、その申し出はただの契約。
「・・・まじで」
そうして達は恋人となった。
こうして始まった恋人生活はなかなかどうして心地よかった。バードとは気が合うのか話も合うし、何よりもお互い親兄弟から結婚をせっつかれないのが素晴らしい。
「あ」
「どした」
「バードと一緒に実家帰って来いって
・・・バード忙しいよね?」
「いや、この日は暇だぜ?」
「えーーーー」
「お前いつも露骨に嫌がるな」
傷つくぜ。なんて、バードは嫌じゃないのだろか。お互い家族を騙してるこの状態で、これだけがいつだって心苦しい。
「俺様のなにが不満なんだぁ
完璧な彼氏様だろ?」
ふざけたように言っているが、それは過分な評価でないとは思う。家柄も年頃も全てが完璧の一言に過ぎる。
本当になんで彼に恋人がいないのか分からない。
「たしかにバードは完璧な彼氏だよ」
料理もできるし、強くて優しいし、兄達からも誉められる。の身の丈に合わない彼氏だと思う。でもそれは、ある種の契約だから成り立っているのだ。
「・・・あー」
彼は軽く返された返答に、曖昧に笑って頭をかいた。
ほら、たまに誉めればこうして照れる。傲ることすらしない男なのだ。
「あのよ、」
言い辛そうに、バードが言う。
やっぱりバードも心苦しいのだと、はうん。と返事をした。
「---結婚、しないか」
「え」
え?
「そろそろ付き合ってだいぶたつだろ?」
いや、え?
「兄さん達にもずいぶんせっつかれてるし。
あ、勿論それが理由ってわけじゃないんだぜ」
差し出された小箱には、バードと同じ青い宝石の嵌まったリング。身につけなくても、の指にぴったりだと分かる。
「好きだぜ
お前が告白してくれた時からずっと
返事は?」
「だって、嘘」
「嘘じゃねえってホラ」
左手の薬指にリングが嵌められた。少し自信なさげに様子を伺うのは、が困惑したように眉をひそめたからだ。
バードはずっと、が実家に帰りたがらないのは自分との結婚を揶揄されるからだと思っていた。あまりに自分が待たせてしまっているから、結婚を言い出さない事に不安を感じさせてしまっているのだと。
つまりは、ずっと恋人のフリだと思ってたのはだけだった。
「」
は、結婚相手を妥協するつもりはなかった。
「バード、私」
理想はイケメンで強い貴族然としてない男。
「っ」
気は利くし、話も合う。なにより一緒にいて心地よかった。
妥協はするつもりないけれど。
「バード
結婚してくれますか?」
「頼んでるのは俺だっつーの」
ああ、困ったことに嫌な理由が何一つ浮かばない。
顔はイケメンの方が好きだし、強い男性が好みで、何より
「見合いを用意したぞ
どうだ?家柄も申し分ないぞ」
兄達が進めてくるような貴族然とした男は好みではない。
* 彩られたイミテーション *
鳥人の名家に生まれたは20歳を超えたあたりから、縁談を進められていた。
兄たちも結婚し、残るはだけということだった。家の名誉のためにもフラフラしていられないのはだって理解している。それでも、これからの人生全てに妥協などできないのだ。
「女作ればいいんだよ女ぁ!」
だからこそ、その男が光に見えた。
名家の生まれで鳥人界の英雄、なぜか彼女のいないその男も恋人を探していた。
「バードさんですよね
お付き合いしてくれませんか?」
だから、その申し出はただの契約。
「・・・まじで」
そうして達は恋人となった。
こうして始まった恋人生活はなかなかどうして心地よかった。バードとは気が合うのか話も合うし、何よりもお互い親兄弟から結婚をせっつかれないのが素晴らしい。
「あ」
「どした」
「バードと一緒に実家帰って来いって
・・・バード忙しいよね?」
「いや、この日は暇だぜ?」
「えーーーー」
「お前いつも露骨に嫌がるな」
傷つくぜ。なんて、バードは嫌じゃないのだろか。お互い家族を騙してるこの状態で、これだけがいつだって心苦しい。
「俺様のなにが不満なんだぁ
完璧な彼氏様だろ?」
ふざけたように言っているが、それは過分な評価でないとは思う。家柄も年頃も全てが完璧の一言に過ぎる。
本当になんで彼に恋人がいないのか分からない。
「たしかにバードは完璧な彼氏だよ」
料理もできるし、強くて優しいし、兄達からも誉められる。の身の丈に合わない彼氏だと思う。でもそれは、ある種の契約だから成り立っているのだ。
「・・・あー」
彼は軽く返された返答に、曖昧に笑って頭をかいた。
ほら、たまに誉めればこうして照れる。傲ることすらしない男なのだ。
「あのよ、」
言い辛そうに、バードが言う。
やっぱりバードも心苦しいのだと、はうん。と返事をした。
「---結婚、しないか」
「え」
え?
「そろそろ付き合ってだいぶたつだろ?」
いや、え?
「兄さん達にもずいぶんせっつかれてるし。
あ、勿論それが理由ってわけじゃないんだぜ」
差し出された小箱には、バードと同じ青い宝石の嵌まったリング。身につけなくても、の指にぴったりだと分かる。
「好きだぜ
お前が告白してくれた時からずっと
返事は?」
「だって、嘘」
「嘘じゃねえってホラ」
左手の薬指にリングが嵌められた。少し自信なさげに様子を伺うのは、が困惑したように眉をひそめたからだ。
バードはずっと、が実家に帰りたがらないのは自分との結婚を揶揄されるからだと思っていた。あまりに自分が待たせてしまっているから、結婚を言い出さない事に不安を感じさせてしまっているのだと。
つまりは、ずっと恋人のフリだと思ってたのはだけだった。
「」
は、結婚相手を妥協するつもりはなかった。
「バード、私」
理想はイケメンで強い貴族然としてない男。
「っ」
気は利くし、話も合う。なにより一緒にいて心地よかった。
妥協はするつもりないけれど。
「バード
結婚してくれますか?」
「頼んでるのは俺だっつーの」
ああ、困ったことに嫌な理由が何一つ浮かばない。
バードとってもかっこいいと思います。